IVRはSabtraction(引き算)だが、やっている演算は足し算である。

サブトラクション、去年の学園祭で先輩が説明してて、「ああ、なるほどなあ」と思いながら聞いていました。こんなの2年生の今頃やっているのは凄いなあと思いながら、聞いていたのですが、実際にその時期まで来てしまいましたね。。

因みに去年は、実際に学校にある装置とPhotoshopを用いてデジタルとアナログ装置でサブトラクションを再現しようというものでした。(アナログのサブトラクションってどうしていたんだろうなあ。。)

IVRで用いられるDSA(Digital Sabtraction Angiography)は、(+)+(-)の演算処理です。

一般撮影において造影剤を使って撮影すると、見たくない椎体骨などの情報が入ってしまいうまく観察出来ないことがあるのです。

出典:高知高須病院

上記の撮影は尿道造影ですが、骨盤の骨によってやや見辛くなっています。

そこで、造影前の画像のコントラストスケール(0~255)を反転(255~0)させた、反転マスク像を作り、それと造影後の画像を重ね合わせるとその差分、すなわち造影剤が走行している部分のみが、画像として現れるのです。

+を反転させればーになり、+(ポジ)とー(ネガ)を重ね合わせる処理はいわば足し算なのです。
出典:日本IVR学会

じゃあ、残った造影剤部分が何故黒くなるのかですが、どうもX線フィルムをI.I側に張り合わせておき?、光量子像として検出する時に、造影剤像として得られる部分だけ黒くする処理をしているようです。

また、患者さんが体動すると、像がうまく重ならなくなるので、その際は直前の像をもとに再度サブトラクション処理を行うようです。

<参考>

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