撮影部位:腰椎側面像

2017/6/4追記

腰椎の側面撮影は、入職してから沢山撮りましたが、体位が安定し辛い人もいて、結構苦労しています。。

腰椎の正面像の時と同様に、腰椎の側面像では、椎体の形状と前縁及び後縁の配列を観察し、椎間板腔、椎間孔、椎弓根、棘突起を観察する。





体位は側臥位、立位で行い、膝、股関節を軽く屈曲して体位を安定させます。脊柱が撮影台と平行になるようにする。



また、肋骨弓下縁にX線吸収のない枕を入れて身体の位置を補正します。(棘突起の並びはL3を中心に軽度湾曲)

<中心線>
L3のレベルで前面より6~7cm(四横指)前方に垂直入射。

↑現場で自分は、親指の付け根からの長さで合わせるようになりました。人によってもまちまちですね。現場の先輩に聞いてみて下さい。

含鉛ゴムまたはその他のX線吸収体を患者の背中側に置くことによって、カセッテに到達する散乱線を減少させ、画質を向上させるとともにフォトタイマーによるエラーの発生を防ぐことが出来る。(フォトタイマーについてはこちらを参考に)

特に側面は、体の厚みが一番大きく、ハレーションや骨粗しょう症などで骨陰影が見えにくくなる。これを防ぐ。

↑実際、鉛ゴムを置く位置が、背中に近い方がくっきりした画像になります。ズボンを下げてタオルを腰にまいたりしていると、影だけを見ても皮膚面が分からない時があります。そう言うときは一瞬タオルをどけだりしています。。

骨盤も腰も肩も同じようにポジショニングをきっちり行うこと、一部だけ、側面を向いていても全体ではずれているかも知れない。真側面とはそういうこと。

↑背骨は肩や腰と連動しているので、腰と肩の2点がずれてないか合わせることで側面になり易いです。

<参考>
撮影部位:腰椎正面像
撮影部位:腰椎斜位像

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