RSNA2014(北米放射線学会)の特集:MRIの歴史がまた一つ塗り替えられる?



MRIFanさんの方で、今年のRSNAのレポートが取り上げられています。RSNAは今年100周年を迎えるということですから。1914年からアメリカで放射線診断が行われていたことになりますね。

レントゲンが1890年代にX線を発見し、翌年には増感紙と感光板が開発されています。それから、エジソンがタングステン酸カルシウムを用いたSFシステムを開発していたことがあると聞いています。多分エジソンその辺りで絡んでいるんではないだろうか?

ところで、この記事を書かれている高原先生は、私自身も大変お世話になっていますが、記事を読むだけでもMRIが本当に大好きだっていうことが伝わってきます!

今回はGEさんがMAGiCという撮像技術を以下の記事(その4)では紹介しています。「MRIの常識が覆る」半端ない技術のようです。

今まで様々なシーケンスが開発されてきて、違うTEのエコー、違うTRのエコーを組み合わせてきたと思います。

異なるTEのSEを用いてT2時間を求め、異なるTRを用いてT1時間を求めれば、T1強調、T2強調、プロトン密度それぞれの画像を計算で求めることが出来る。

MRIが見ているのは、細胞組織の核スピンの向きの変化を信号化しているので、特定のT1,T2の条件において信号強度の値が正確に計算で求められれば画像化出来る訳ですね。これをSynthetic MRと呼ぶようです。

今後将来的にMRの撮像は、Synthetic MRとDWIとMRAくらいになるんじゃないか、と予測しています。これ先生知ってるのかな。。?@_@;;;

ある本に、「MRIの技術はこれ以上発展しないだろうと何度も思われてきたけど、その度に新しい技術が開発されてきたから、これからもまだまだ可能性があるんじゃないか?」ということが書いてあったけど、まさにそんな感じですね。


(MRI Fanから)
RSNA 2014 その1 祝100周年
RSNA 2014 その2 レントゲン博士のWelcome Speech
RSNA 2014 その3 100年を記念したプレシデント・アドレス
RSNA 2014 その4 超大衝撃 GEのMAGiCとは? 
RSNA 2014 その5 GE MR SIGNA Returns!
RSNA 2014 その6 シーメンスWS Cinematic Rendering
RSNA 2014 その7 GE Revolution CTとRevolution EVO
RSNA 2014 その8 Philips MR In-Bore Experience

(過去のレポートInnavi netから)
RSNA 2013
RSNA 2012
RSNA 2011
RSNA 2010
RSNA 2009

(RSNA公式HP)
Radiological Society of North America
(高原先生のイベント)
集まれ研修医! 「レジデント これだけ知っとけ キャリアと臨床推論 ~放射線科編〜

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