IMRTを凌駕するIMIT

IMRT(強度変調型放射線治療)に続いて研究されている、IMIT(強度変調型重粒子線治療)では、電磁誘導原理を用いて、ビームを偏曲させることで、3次元的に腫瘍のみに照射することが出来る。
正常組織への余分な付与線量を低減することが出来る。(と言われている)
3次元でビームをあてることが出来れば、余分な被曝線量を防ぐことが出来る。

呼吸同期3次元スキャニング法
回転ガントリ


また検査速度が100倍も高速化するらしいので、近い将来、100倍の人が治療を受けられるかも知れない。(これまでの治療法で約20年で8000人だったので、20年で80万人になると考えると、年間4万人。)

3 次元スキャニング照射法は拡大ビーム照射法に比べて、 

複雑な腫瘍形状に対応可能。 
ボーラス・コリメータが不要。
 日々変化する腫瘍の形や位置に対応可能。 
ビーム利用効率が高い。 


というメリットがある。

<参考>
3次元スキャニング照射(放射線医学総合研究所)

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